当院について

限られた時間を
大切に生きるための
役割。

患者さまと医師の間に必要なのは、決して一方通行ではない、対等に話し合える信頼関係です。リラックスした状態で、心ゆくまで悩みを相談できる環境をご用意しました。心落ち着く空間で、治療のゴールを一緒に考えていきましょう。

終生期とは?

人が生きてきた証を
映し出す大切な時間。

「終生期」とは、単に人生の最期を迎える時間ではなく、その人が生きてきた証を映し出す大切な時間です。人は誰しも死を迎えます。しかし、それは病気のせいではなく、人間として生まれた以上、自然な営みとして訪れるものです。

多くの患者さんと向き合い、彼らの最期の時間から多くの糧をいただきました。死とは決して「終わり」ではなく、生きた時間をどう受け止めるか、どう紡いでいくかにこそ意味があるのだと感じています。

終生期の過ごし方

その人らしく
生きる時間。

終生期は、単に「最期を迎える時間」ではなく、その人らしく生きるための大切な集大成の時間です。どのように過ごすかによって、その人の人生の締めくくりが決まります。
理想的な終生期のため、その人の人生の集大成として、穏やかに、豊かに、笑顔で過ごせるような環境づくりが、私たちに求められているのではないでしょうか。

  • 安心できる環境で、
    大切な人とともに
  • 好きなことを続け、
    生きる実感を持つ
  • 身体と心の痛みを
    和らげるケア
  • 死を迎える
    準備をする
  • 地域で支え合う
    仕組みをつくる

ホスピスと地域のつながり

地域の中で生と死を
つなぐ役割を持つ場

「人生の最期を迎えるための施設」ではなく、地域社会の一部として機能する場であるべきです。理想とするのは、在宅ホスピスが地域と深く結びつき、誰もが穏やかに死を迎えられる環境をつくること。在宅ホスピスと地域のつながりを強めることで、「死を特別なもの」として遠ざけるのではなく、「人生の一部」として受け入れられる社会を目指して。

私の想い

最終章を穏やかに
迎えるための時間

私は、死を迎えること自体が悲劇ではないと考えています。大切なのは、どこで、誰と、どのようにその時間を過ごすかです。できるだけ住み慣れた環境で、最愛の家族や大切な人に見守られながら、最期まで自分らしく生きること。それが「終生期」であり、私が大切にしたい時間です。

ホスピスは「死を待つ場所」ではありません。そこには、その人がどう生きてきたか、何を大切にしてきたかが表れる場所です。そして、それを支える私たち医療従事者は、単に病気を診るのではなく、その人の人生に寄り添う存在でありたいと願っています。

これからの時代、私は終生期を「病院の中だけのもの」ではなく、もっと地域に根ざしたものにしていきたい。死を医療の枠の中だけで考えるのではなく、人々の暮らしの中で受け入れられ、穏やかに、自然に、そして尊厳を持って迎えられる環境を整えていきたいと考えています。

終生期とは「人生の締めくくり」ではなく、その人が最後まで自分らしくあるための時間です。それをどう過ごすのか、それをどう支えるのか。私はその答えを、これからも模索し続けていきます。

土井 龍一